倣元白磁口禿盤 現代

平高台で口辺が無釉の盤。厳密にはこのような盤は、元代には存在しないが、器形からみて南方の諸窯で焼かれていたものを模したものであろう。しかし、胎土が白すぎる点や、口辺の釉切れがあざといくらい綺麗であること、全体に細かい貫入が入り、胎土も柔らかいものであるに関わらず土の滲みたようなあとがないことからみて現代の製品であることが明かである。このような雑器レベルのものまで現在は倣品・贋物を作るのものかと驚かせられる。   
                              径23cm 高4.3cm